倉庫業青年経営者協議会:倉庫業青年経営者協議会の研修委員会主催にて
代表取締役社長:中山彰人様にご講演いただき、「持続可能な企業として存在し続けるために〜 現場課題を踏まえたDXの取り組み」を勉強させていただきました。
DXの『X』を強調し、デジタル化よりも「改革」を重要視し、結果デジタル化がついてくることを主体としているそうです。
デジタル化が進まない理由の大半は、システムや機械は導入できるが肝心なのはそれらを利用する使い手(従業員)がシステムや機械を利用する「意識改革」ができない結果、利用されないことです。
失敗事例としてもよく聞くパターンですがまさにその盲点をついた取り組みをしていることが同社の基本構想にあり、プロジェクトが進捗していることがよくわかりました。
そして基本構想の中核に存在していることが「従業員を大切にしている」ことでした。トップダウン式ではなく「ボトムアップ式」でプロジェクトや委員会活動することで従業員の主体性が生まれ、責任感も増し、着実に業務遂行がされていることが変革を成功させるための必須条件であることを教えていただきました。加えてそれらを実現している従業員の女性比率は45.8%(採用率が66.4%)と非常に高く、女性が活躍できる環境も整備されており、そのような複合的な要素が合わさることで従業員が一体感をもって事業改革が実現されているそうです。現実的な取り組みを中山社長様から直接ご講演いただき、大変、勉強になりました。
そして懇親会は、同社が経営する地ビールレストラン「マイン・シュロス」で美味しい料理をいただきながらたくさんの意見交換をさせていただきました。
中山社長様、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。
浜松倉庫株式会社:会社概要
明治 40 年(1907 年)創立。倉庫業の他、通運業・一般区域貨物自動車運送業・不動産 賃貸業 レストラン事業。倉庫業青年経営者協議会OB。
2024年3月、経済産業省「DX セレクション 2024」のグランプリ(最優秀賞)受賞。倉庫業初。
2015 年から従業員を主体とした未来志向の戦略立案を行い、2016 年~2018 年に 基幹システムを刷新して、生産性を 30%向上させて新倉庫必要要員の 10 人を捻出させ たこと、在庫情報などをリアルタイムで提供して顧客の生産性向上に寄与したことなど、 DX による着実な成果が高く評価される。 (日本倉庫協会 HP より)