おはようございます!
【商品にとっての一流ホテル】を目指す! 小山企業 社長の小山嘉一郎です。
先日、東京ビッグサイトで開催された「国際物流総合展2025」に足を運びました。
国内外の物流事業者、メーカー、IT企業などが一堂に会するこの展示会は、業界の「今」と「これから」を感じ取る絶好の場です。
過去のブログ(2022年)(2016年)でも「国際物流総合展」に行った時は取りあげてきましたのでAIの力も借りて国際物流総合展の変化を調べてみました。
過去5年との比較から見えた変化
思い返すと、私が物流業に入ってからほぼ毎回参加してきたこの展示会も、ここ5年で大きく様変わりしました。
* 2019~2020年頃:ロボット搬送や自動化設備の「実証段階」の展示が多く、「夢の物流」が語られていた印象。
* 2021~2022年頃:コロナ禍を背景に、非接触・省人化のニーズが高まり、AGV(無人搬送車)やマテハン機器の導入事例が一気に広がりを見せました。
* 2023~2024年:自動化設備に加え、WMS(倉庫管理システム)やTMS(輸配送管理システム)といったソフト面との連携が強調されるようになり、「部分最適」から「全体最適」への潮流を強く感じました。
そして2025年、私が最も驚いたのは「AIとデータ利活用」が展示会の主役になっていたことです。
単なるロボット展示ではなく、AIを活用した需要予測や在庫最適化、カーボンフットプリントの可視化など、まさに「物流を経営資源として最大限活かす」提案が多数並んでいました。
そしてこの5年間で、出展する企業の顔ぶれにも明らかな変化がありました。
* 従来の主役:以前はフォークリフトメーカー、マテハン機器メーカー、大手倉庫会社など「現場装置中心」の企業が多数を占めていました。
* 近年の動き:2023年頃からITベンダーやシステムインテグレーターの出展が増え、「物流×IT」が定着。
* 2025年の特徴:今年はさらに広がり、AIスタートアップ、環境テック企業、そして海外勢の新規参入が目立ちました。たとえば再生可能エネルギーを活用した冷凍倉庫のソリューションや、ブロックチェーンを応用した国際輸送トレーサビリティの提案など、もはや物流業界単体ではなく異業種との融合が前面に出てきていると感じました。
この変化は、物流業が単なる「インフラ」から「産業を動かす知恵の集積」へと進化している証拠でもあります。
展示を見て改めて感じたのは、これからの物流は「モノを運ぶ」だけでは不十分だということです。
* 顧客企業の経営課題に踏み込む物流:在庫の持ち方や拠点配置まで含めた提案が当たり前になりつつある。
* 環境対応との両立:EVトラックや再生可能エネルギー倉庫の事例から、脱炭素が本格的に物流現場へ迫っている。
* 人材との共存:完全自動化ではなく「人が活きる自動化」が強調されていたのも印象的でした。
当社も多くの荷主企業の物流を担ってきましたが、今後は単なる委託業務を超え、データ活用と共同配送の強化を通じて、顧客により大きな価値を届けられる企業に進化していきたいと考えます。
国際物流総合展は、業界の未来を映す鏡です。5年前に見た「夢物語」は、いまや現実となり、さらにその先を描こうとしています。毎回、このブログにアップすることでその変化を記録していきたいと思います。